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ULTRA-ACT ウルトラマン80

ULTRA-ACT ウルトラマン80

「ウルトラマンメビウス」第41話にて、久しぶりに地球へと降り立ったウルトラマン80。劇中、その雄姿を見上げ、アラフォーのおじさんたちが叫ぶのです。「俺たちのウルトラマンだ!」と。
テレビの実写作品に限って言えば、前作「ウルトラマンレオ」から5年。80の次の「ウルトラマンティガ」まではなんと15年。間にアニメ版やビデオ作品でのウルトラマンは存在したものの、多くの子供たちの目に触れる場所から、ウルトラマンは少し遠ざかった場所にいました。だからこそ、年代的に「テレビで見た新作のウルトラマンは80だけだった」という子供たちもいたわけで、それを踏まえての「俺たちのウルトラマン」という叫びは、実感のこもった生々しい叫びに聞こえたわけです。そして、僕もそんなアラフォーおじさんの端くれです。

個性的すぎる顔。

ULTRA-ACT ウルトラマン80

シンプル極まりないデザインで生まれたウルトラマンでしたが、世代を経ることに装飾が増えていき、「レオ」では頭に重そうな冠を頭に載せるようになっていました。5年の空白を経て、80では原点回帰が意識されたか、シンプルなウルトラマンのシルエットに戻されています。
ただ、一方で顔のデザインについては、これまでのもの比べてかなり異質なものとなりました。黒目(実はのぞき穴)のない目、明確に鼻を模した中央部の盛り上がり、単純な構成の口、そしてトサカが赤い。このあと、「80に似た顔のウルトラマン」は35年を経ても現れず、その個性はほとんど唯一無二のものとなっています。後継者が現れなかったのは、悲しいかな、このデザインがあまり支持を得られていないということの証明でもあるのでしょう。

問題なのは、全体としてかなり人間の顔に近い印象を与えることなんじゃないかと思うんです。いや、鼻筋だけの問題じゃありません。黒目がないのはこの後スタンダードになるので正解だったと思うのですが、目の周りのふちが分厚くて、アングルによってはまぶたに見えたりします。トサカが赤いのはいいけれど、額から後頭部にかけて扇状に広がる赤いエリアがまるで髪の生え際に見えてしまう時があります。まとめると、禿げ上がったちょっと濃いめのおっさんに見えることがあるんです。それでいて体色が紅白だったりするのが何とも晴れがましくて……。まぁ、こんなこと考えてるのは僕だけだと思うんですけれど……。

再評価を期待して。

ULTRA-ACT ウルトラマン80

いやいや、そうは言っても80が発売されると知ったときには歓喜しましたよ。正直なところ、現状では存在が地味だし、メジャーでもない80をよくぞ売る気になってくれた、よくぞここまでULTRA-Actが続いてくれたと、感謝するやら感慨深くなるやらで、手に入るのを心待ちにしていたんです。

出来のほうですが、正直なところを言うと、及第点かなといったところです。顔はなんとなく似てるような似てないような微妙なところ。ちょっと頬のあたりがシャープ過ぎるかなとも思います。一番残念に思ったのは、各部の可動範囲が狭いことでしょうか。80は他のウルトラマンと比べて、体操のような軽やかな動きが特長的なんですが、イマイチ再現できません。特に肘の部分にロールがないのが致命的で、これでポージングの幅がグッと狭まってしまいます。Actって、こんなんだったけなぁ。久しぶりに触ってみて、ちょっと驚いてしまいました。

とはいえ、全体的なシルエットは変にブラッシュアップされているわけでもないのがいい感じ。頭が大きい割に肩幅の狭い印象の80に近く、悪い意味で現代的にされていません。だからこそ、ほかのウルトラ兄弟と並べたら非常に感慨深い。なにせ、80がウルトラ兄弟の一員ということ自体が新鮮に感じられる世代ですからね。

発売されたこと自体が喜ばしいというのもさみしい話ですが、まぁそういった現実があるのも仕方ないところ。そういう立場のキャラクターとしては、非常に恵まれたタイミングで立体化されたとも言えるかもしれません。

まずは他の兄弟たちと、それから、このあと発売されるユリアンと並べるのも楽しみ。そして、この「80顔」を現代風にアレンジした新しいウルトラマンというのも、出てきてくれないかなぁとも思ったり。口なんか、今でもカッコいいと思うけど……。

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