choob!

最新フィギュアで少年時代を振り返る懐古調レビューサイト

S.H.モンスターアーツ メカキングギドラ

sh_mecha-kingghidrah01

2014年は生誕60周年記念の年として、ゴジラ周辺がにわかに活気づいた一年でした。その中心にいたのはまぎれもなく新作のハリウッド版ゴジラ(ギャレス・エドワーズ版)だったわけですが、シリーズ休止中である日本版のゴジラのほうも当然脚光を浴びることになり、今振り返ってみてもなかなか貴重な一年だったんじゃないかと思います。
テレビでは各局が連日で旧作を放送し、加えて特別番組なども組まれて懐かしい顔にたくさん再会することができました。なかでも日本映画専門チャンネルで開催された「ゴジラ総選挙」おいて、「vsビオランテ」が1位を獲ったのには驚きましたね。かつてはこういったランキングの場合、1作目と「対キングコング」や「対モスラ」辺りが上位を独占するのが当たり前でしたからね。いよいよ平成VSシリーズで育った世代がファン層の中心になってきたんだなぁと実感しました。新宿の東宝ビルに設置された新しいランドマーク「ゴジラヘッド」も平成VSシリーズのゴジラでしたし、60周年は平成VSシリーズ再評価の機運を目の当たりにできた楽しい一年でした。

まったく新しいキングギドラ。

S.H.モンスターアーツ メカキングギドラ

平成VSシリーズに登場した復活怪獣のトップバッターは、キングギドラでした。中学生になったばかりの僕はそれまで、キングギドラの存在とおおまかなシルエットは知っているというレベルでしたから、キングギドラの新しい姿もすんなり受け容れられました。ただ、当時のオールドファンはどうだったんだろうなぁと、今更ながら少し怖くなったりもします。
なにせ、かつてのキングギドラは名前からすれば意外なくらい和風ないでたちでした。竜というより麒麟のような顔をしてましたからね。そして後頭部にたてがみがあり、宇宙怪獣らしい形容しがたい声で鳴くという具合です。かたや復活したキングギドラは西洋のドラゴンのような顔をして、ラドンのような声で鳴く。そのうえ、メカになっちゃう。これがすんなり受け容れられたのかどうか……。

僕はというと、新しいキングギドラは「=初めて見るキングギドラ」なわけですし、西洋のドラゴンのほうが馴染みのある世代ですから、当然すんなり受け容れました。ただ、メカというのはどうだ、メカゴジラありきじゃないか、安直だなぁなどと生意気に思っていたものです。
しかしそれも、メカキングギドラの姿を見るや腰を抜かすことになるのでした。カッコよすぎる……。サイボーグか、サイボーグで来たか!金色の生身に、銀色のメカが合わさった贅沢なツートンカラー。筋肉質な部分を隠しながらも太って見えない、複雑な線を描く胴体。尾へ続く背びれのような意匠がいかにも怪獣らしい背中。全体の配色を意識したかのような、ツートンの硬質な翼。そしてなにより、丸目がかえって無機質なカッコよさを見せる頭部……。個人的には、すべてが非の打ちどころのない完璧なデザインでした。昔の姿とここまで違うならいいじゃない、そんな制作側からの声も聞こえるような気がします。

出来はいいけど、言いたいことも。

S.H.モンスターアーツ メカキングギドラ

モンスターアーツでの商品化は、平成VSシリーズ関連の大トリを飾るような、まさに満を持してのタイミングとなりました。それだけに、造型や塗装の出来は安定しており、映画に出てきたメカキングギドラを手にできます。これに関しては大満足です。

いっぽう、可動に関してはちょっと難がありまして、メカ部分の首があまり曲がりません。上下左右、いずれもあまり角度をつけることができない状況です。関節をひとつひとつ丁寧に曲げていけばある程度は表情をつけることができますが、それでも背の低いゴジラと目を合わせるには、ゴジラを少し離さないといけないレベルです。くわえて、首の関節がポロリしやすい。可動範囲が狭いうえによくはずれるので、撮影でも結構イライラすることになりました……。ポロリと言えば、下あごが揃いも揃ってはずれやすいです。しかも、ちょっと受け口になりやすいですね。
その他、ほとんどの部分についてはキングギドラを踏襲しているわけですが、件の羽根については今回のデザインは根元がヒンジなので、まったく問題ありません。

さて付属品ですが、ゴジラ捕獲装置は今回の第二の主役とも言えるボリュームです。一部金属パーツが使われているマシンハンドは巨大で、当然、着けたら前のめりに倒れます。ゴジラの手足をとらえるアームもワイヤーが針金でできており、ある程度角度をつけることも可能。ただ、いずれにしても保持力がないため、捕獲装置と言いながらしっかりとゴジラを捕まえることはできません。ゴジラに添える程度です。もちろん、持ち上げて飛行する状態を再現するのは至難の業。あの状態で飾れたら絵になるんでしょうけどねぇ……。

しかし今回、肝心なものが付属していません。それは、メカ部分の光線エフェクト。あの赤と青の光線が交差するやつです。生身の方の光線も付いてないので、通常のキングギドラのものを流用するしかない状態です。これは残念。ネット上では、「ドラットの代わりに光線をつけろ!」という意見もあったようですが、ドラットが商品化されなかったら、それはそれで要望が出てたんじゃないでしょうか。願わくば、ファイヤーラドンにゴジラの赤い熱戦が付属したみたいに、今後の商品に光線を付けてもらいたいところ。となると、ゴジラザウルスなのかなぁ……。

広告


LINEで送る
Pocket

お読みいただき、ありがとうございました。
共感いただけましたら、以下のボタンをポンポンポンッとクリックお願いします!

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です