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S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーJ

S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーJ

「ZO」の翌年、まったく同じ上映形式で「仮面ライダーJ」は公開されました。主演作品は一本だけの仮面ライダー。しかし、そのインパクトは相当なもの。なにせこのライダーは、掟破りにも巨大化するのです。
公開当時、巨大化を巡っては賛否両論あり、それが映画として効果的だったのかについても様々な意見がありました。ただ、21世紀の「平成ライダー」は多様化に多様化を重ねるような状況が続いており、もはや<仮面ライダー>という名称は「基本的に単独で戦うヒーロー」と同義になりつつあります。それを考えれば、車に乗ったり剣を使ったり巨大化したりなんてのは、まだまだ可愛いもんだったと言えるかもしれません。

似て非なるライダー。

S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーJ

当初は「ZO」がパワーアップした姿と想定されていたらしく、「J」の姿は「ZO」にそっくり。金色のラインは鮮やかなブルーとグリーンが重なる太いラインになり、全体の色合いは青みが抜けて深い緑になった一方で、パーツの配置やシルエットはほぼそのままといった印象です。
しかし、一人のマッドサイエンティストによって生み出された「ZO」に対して、「J」は大自然と心を通わせ、精霊のエネルギーで蘇生した戦士。体のラインは、おそらく水や風の流れを表したもの。少し不気味さのある「ZO」を起点としながら、装飾過多にならずに作品世界と合致する姿へと転身させています。色味が統一されたことによって、ひとつのカタマリとしての一体感が増し、大自然の無垢な力強さを感じるデザインになりました。

映画作品としては、ストーリーの軸となる人物を前作よりさらに絞り込み(実質二人)、さらにドリー(でかいバッタ)という解説者を登場させたことで、前作と比較して非常にまとまったものになっています。ただ、最初から最後まで山の中で完結しているので、せっかく仮面ライダーが巨大化したのに驚く人が誰もいないというのは寂しいところ。巨大化シーンの力の入った特撮や、ワイヤーを多用したアギト(トカゲ男)との戦いなど、アクションに見るべきシーンの多い映画でした。当時とくにブームだった「エコロジー」のテーマについては、今となってはちょっとうるさく感じるというのが正直なところです。

欲を言えばキリがない。

S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーJ

さてこのフィギュアについてですが、「ZO」に続きどうも顔が似ていないというのが率直な感想です。何故なんでしょう、目が小さいのかな……。どうしても違和感がぬぐえないんですね。今さら分析しても不毛ではあるんですけど。

スタイルや可動範囲はいいと思います。ただ、恐ろしく安定性が悪い。立てない。これは膝関節や足首の分割方法が影響しているのかもしれません。まっすぐ立たせることが難しく、のけ反ったような姿勢になりやすい印象です。

付属品についても、色々と思うところが多いですね。まずドリー。羽が2種類ついてて差し替えできるんですが、ポロリがすごいです。ほぼ乗っかってるだけという印象。ドリー本体の角度を変えればすぐにはずれます。しかしバッタですから、メインじゃないんで問題ないと言えば問題ないかもしれません。

問題があるとしたら、やっぱり「Jサイン」かな、と。手に「J」って板がついてるパーツがあるんですけど、付いてないのもほしかったです……。劇中、この「Jサインの決めポーズ」は何回か出てくるんですが、いっつも「J」って光ってるわけじゃないんですよ。一回だけです。
しかもこの「J」、本記事の画像では加工してますけど、そのまんまだとホント「赤くてデカいJ」でしかないんですよ。手にこんな、傘の持つところみたいなのをくっ付けてる人って、おかしいじゃないですか。決めポーズも決まらないですよ。誰か止めてくれなかったのかなぁ……。個人的に「J」はシールか、むしろない方がよかったです。

もちろん、「出ただけいいじゃないか」という存在であることは重々承知してます。「仮面ライダーJのアクションフィギュア」を手に入れただけで満足はしてます。ただ、チャンスが少ないからこそ抜かりなくやってほしかった、というのもありますね。ここは、万に一つでも真骨彫が出ることを祈るとしましょう。

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