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超合金魂 キングジョー

グワッシ(ワッシワッシワッシ…)、グワッシ(ワッシワッシワッシ…)、…と叫びながら迫りくる、感情のないロボット怪獣・キングジョー。それまで無敵だったウルトラセブンに覆いかぶさり、反撃にビクともしない強敵でした。セブンを倒すというよりも、何故か船を投げることにご執心だったのも、また憎らしいところ。とにかく破壊することが目的で、目の前をうろつくセブンはただ邪魔なだけ、といった扱いにも見えましたね。せっかくセブンが関西に初めて現れてくれたのに、人類があの超短時間で起死回生の新兵器を生み出すなどという奇跡を起こさなければ、おそらくイイところもなくこのキングジョーに倒されていたのではなかろうか…、そう思えるくらいに。単純な強さでいえば、キングジョーはウルトラマンにおけるゼットンに等しい、セブン最強の敵だったと思ってます。

セブン熱にうなされて。

超合金魂 キングジョー

ウルトラセブン放映45周年となった2012年、特撮ファンとしてはお恥ずかしい限りではありますが、そんなことは知らないままに、ふと、ウルトラセブンを見直そうと思い立ちました。見直そうったって、これまたお恥ずかしいながら、まともに全話を見るのは初めて。改めてじっくりと見た「セブン」は、ウルトラマンとはまた違った、野心的で、力のこもった素晴らしいシリーズでした。
それからは、しばらくセブン一色。関連書籍を買い求めたり、ULTRA-ACTのエレキングや(手を出さないでいた)セブンを買ってしまったり。その流れのなかで、この超合金魂キングジョーを見つけたんです。見た目はとてもデキがいい、オークションなら今でも安くで手に入る、ACTと並べても違和感がない、何よりACTで出る見込みがない…。悩んだ末に、と言っても悩んだのはほんの一瞬でしたけど、落札してしまいました。結果、これは大満足です。

現時点でのベスト・オブ・キングジョー。

超合金魂 キングジョー

キングジョーはロボットです。そして超合金は金属です。当然、あのセブンのパンチが効かなかった硬質ボディ(劇中ではちょっとふにょっとしてますけど)を再現するなら金属が一番いいわけです。この質感は、たとえ後にACTで出たとしても、出せないものです。可動がどれだけよくなろうとも、この硬質感は出せない。プラスチックのACTセブンに立ちはだかる金属キングジョー。…セブンの無力感が分かろうかというものです。
そして、キングジョーの特徴のひとつ、分離合体機構もきちんと再現されています。劇中の合体の様子を見てると、正直無茶なところがあるんですが、あれを合体後のプロポーションを損なうことなくここまで再現できたもんだと感心します。しかも余剰パーツがほとんどない。ウルトラエッグでもキングジョーが分離合体することからも、メーカーは、ファンが「キングジョー=分離合体」という機能を商品に求めていると認識しているようです。だとしたら、可動を犠牲にしてまで、分離合体機構を備えたキングジョーはACTで出ないはず。となると、この超合金魂は、現時点で可動するキングジョーフィギュアの決定版じゃないでしょうか。
もちろん、可動は少々犠牲になっています。上が重いせいで、立つときは前傾姿勢になりがちです。また、一番上の画像で両手を挙げていますが、残念ながら手はここまでしか挙がりません。キングジョーと言えば万歳ポーズが有名ですが、それを再現できないのは正直残念です。とはいえ、スタイルと機能がここまで高水準でまとめられたキングジョーも、そうそう望めない。
ふとセブンを見たくなって、たまたまそれが記念の年で、熱が最高潮のときにこんなにデキのいい玩具に出会えたというのは、玩具ファンにとって大きな快感ですよね。

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