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ACTION WORKS 超人機メタルダー

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これまでなかなか陽のあたりにくかったメタルヒーローシリーズの中にあって、コアなファンを持つ「超人機メタルダー」。その貴重なアクションフィギュアがこれまた目立たないところで発売されていました。株式会社メガハウスのACTION WORKSシリーズ、2009年に発売された「TOEI HERO THE LIVE」の第一弾がメタルダーです(ちなみに第二弾はギャバン)。
メタルダーは、第二次大戦のさなか、ロボット工学の権威・古賀博士によって作られた起死回生の超人兵器。しかし出撃の時を待たずに日本は敗戦を迎え、これまで永い眠りについていたのでした。時は流れて現代(と言っても1988年?)、かつての助手・桐原が率いるネロス帝国の存在に危機を感じた古賀博士は、命がけでメタルダーを目覚めさせます。この世に生を受けた直後、生みの親の古賀博士を失い、途方に暮れるメタルダー。そこから、彼の苦悩の闘いが始まるのです。―「風よ、雲よ、太陽よ、心あらば教えてくれ。なぜこの世に生まれたのだ!

犬だけじゃ寂しい。

ACTION WORKS 超人機メタルダー

とまぁ、第二次大戦やら、存在意義やら、自省回路やら、そういう重量感のあるキーワードを盛り込み、勧善懲悪を覆した展開が衝撃的だった本作。視聴率低迷からの路線変更などもあり、その物語を描ききったとは言えないところはありますが、それでも毎回ルーチンで敵を倒すわけではない、大人びたストーリーが強烈な印象を残しました。
この作品の魅力のひとつは群像劇であることです。4つの軍団からなるネロス帝国は、その各軍団長をはじめとして個性的な構成員が多く、それぞれがメタルダーとドラマを生み出していきます。もちろんそこには「敵キャラも商品として売り出していきたい」というスポンサー側の意向があったわけですが、それでメタルダーという作品が魅力的になるなら大賛成。事実として、メタルダーだけでこの作品を語ることはやはり難しいのです。このACTION WORKSのメタルダーにしても、単体で飾るのはどうも寂しい。付属品が落語家なまりの犬だけじゃだめだ、傍らにはトップガンダーが、クールギンが、バルスキーがいてほしい、そう、今からでもどうですかメガハウスさん!

メタルダーよ、もう一度。

ACTION WORKS 超人機メタルダー

さてこの「ActionWorks メタルダー」、まず触れておかなくてはならないのは塗装についてだと思います。メタルダーは、ボディ表面に内部の構造が一部シースルーになっているかのような緻密なデザインを(キカイダー譲りの)特徴としていますが、本商品はそれをしっかり絵でもって再現しているわけです。こういった塗装が工場でどのように行われているかは知る由もないのですが、素人考えで言うと今回のは結構すごい仕事なんじゃないのかなと。ほんの少しばかりプラモデルの塗装をやったことがありますが、こんだけのスミ入れをしなきゃならないと分かった時点でそんなキットは買いません。しかし、このメタルダーでは、きっちり頑張ってる。どこかがオートメーションされているにしても、どこかではきっちり描いてる(たぶん)。まぁ多少雑な部分は見受けられるにしても、そのどこかでの努力に頭が下がるのです。よくぞこの塗装を前提にしてメタルダーを商品化してくれたものだ、とタメ息が漏れるのです。少々価格が高いのは、この塗装ありきだと思えば納得ができました。あと面白いなぁと思ったのが、ふくらはぎのライン。きっちりと筋肉が造形されています。超人機だっつってんのに(笑)。
と、ここまで褒めてきて何ですが、全体を見ると何となく似てない気もするんですよね。うーん、顔かな…。本物はもうちょっと顔が横に広かった気がする。あと、彫りが浅い。具体的に言うと、眉の部分がもう少し出っ張っていてほしい。メタルダーの男前な顔がイマイチ造形しきれてないように思います。なんだか、頭を包帯でグルグル巻きにされた怪我人のような…。個人的にメタルダーは特撮ヒーロー指折りの男前だと思っているので、ここはなんとかあとひと頑張りして欲しかった思いです。
なんにしても、メタルヒーローに再び陽があたりつつある昨今(2013年はじめ)、もう一度メタルダーに立体化のチャンスがやってくることを切に願うばかりです。そしてそのときは愛すべき悪役たちも一緒に…!

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