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HGUC 1/144 リックディアス(クワトロカラー)

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一番好きなモビルスーツは?という聞かれもしない質問に答えるとしたら、今はこのリックディアスを挙げます。ガンダム系でもない、ヒールでもない、このリックディアスが好きです。とはいえ、何か熱烈に好きというわけでもなく、天邪鬼ぶるでもない。なんとなく、心の中に、このどっしりとした体型のモビルスーツが腰を据えているような印象があるのです。ああやっぱりリックディアスだよね、と安心できる何かがある。そんな存在です。
20年ぶりくらいにガンプラを買おうと決めたとき、まず欲しいと思ったのがこのリックディアスでした。あの頃は、後々こんなに色々と作ることになるとは思っていなかったので、とりあえず一番欲しいのを買っておこうと思ったんです。
ただ、今はちょっと後悔しています。もうちょっと腕を上げてからでも、よかったかもしれない。

スキルの壁。

HGUC 1/144 リックディアス(クワトロカラー)

このキット、HGUCとしてはずいぶんと初期に発表されたものになります。紺色の一般機の方が発売れたのは2000年とのことですから、もう10年以上前のこと。その間の月日に思いを巡らせれば、例えば目の前の携帯電話を見れば実感できようというものですが、時代はずいぶんと進みました。そしてこのキットも、その時間の経過を思い知る内容ではありました。

まず塗装が必要な箇所というところでは、このキットは優秀なほうだと思います。元がそれほどカラフルな機体でもないですからね。素組みでどうしても気になるのは、「前腕の内側」および「クレイ・バズーカ」が明るいグレーになってしまっているところでしょうか。ちなみに前腕は本来ボディ色の赤が正解で、こちらは頑張って塗装しました。筆塗りです。結構広い面積なので、筆を走らせた跡が残ってしまいました。無念……。これに懲りて、撮影時のクレイ・バズーカ(本来は黒に近いグレー)は百式のを拝借することで妥協してしまいました。それでも塗装の作業量は想定の範囲内。

頭を抱えたのは「パーツ同士の合わせ目」です。実は、普段はあまり合わせ目を気にしません。厳密に言うと、前から見て目立たない合わせ目は気になりません。通常、合わせ目を処理する際は、パーツを接着剤で貼り合わせてからヤスリで削り、上から塗装するという作業が必要です。ただ素組み派ですので、塗装しなくても目立たないように処理するとなると、ずいぶんと骨が折れる。なので、合わせ目は基本的に見て見ぬ振りをします。

しかしこのキットの合わせ目は、ちょっと目立ち過ぎます。パーツが端に向かって拡がってしまっていて、合わせ目付近が妙に隆起していたりします。あるいは、パーツが歪んでいるのか、合わせた時にラインが微妙にズレてしまっていたり。10年も経てば金型も劣化しているのかもしれません……。

80年代のキットでは普通のことで、こういった箇所を処理するのも模型作りの楽しみの一つだろうとは思いますが、今のスキルではちょっとハードルが高すぎましたね……。途中で放り出すのも嫌なので、もう思いっきり見なかったことにして、今回はとりあえず作業を終えることにしました。

一番好きなモビルスーツとしては……。

HGUC 1/144 リックディアス(クワトロカラー)

それでもこのリックディアス、出来自体はとてもいいものです。腕や足のガッチリと太い造りや、どっしりした足回りから、上に行くほど細くなっていく山のようなシルエット。現代風にかぶれて妙にシャープになったりせず、リックディアスの太ましいデザインが見事に具現化されています。

可動範囲は確かにそれほど広くはありません。ただ、劇中でもそんなにアクロバティックな姿勢はとってませんし、印象に残るポージングも正直なところ思い当たりません。写真を撮るときも、どういったポーズを取らせるかが思い浮かばず難儀したくらいです……。現在の可動範囲で、リックディアスを表現するには事足りるんじゃないでしょうか。

個人的に足りないと思うのは手のパーツです。平手が欲しかった。このガッチリとした太い指の、開いている手が欲しかった。ポーズを付けていて、ここで平手があったらなぁと思うことが何度かありました。戦闘シーンよりも、味方同士のジェスチャーという面で、リックディアスは平手の似合うモビルスーツだと思うんです。あとついでに言うと、クレイ・バズーカが持たせにくいようにも思いますね。グリップから後ろが長いので、どうしても小脇に抱えなくてはならなくなる。そうなるとポーズの幅が一層狭くなる。デザイン上仕方ないとしても、もうちょっとやりようがなかったかな、とは思います。

総じて、このHGUCのキットの満足度は高いものでした。ただ自分のスキル不足もあって、一番好きなモビルスーツとしては納得できたとはいい難い。しかししかし、実際問題としてスキルアップするための時間を作れるか、となるとそうもいかないのが大人の生活というもの。何かを犠牲に出来るほどガンプラに情熱をかけることもできないので、今後もサクッと完成できることを第一に考えていきたいと思います。
リックディアスのリベンジは、HGUCより後に発表されて出来もいいというMGで晴らしたい、ということで……。

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