choob!

最新フィギュアで少年時代を振り返る懐古調レビューサイト

トランスフォーマー MP-20 ホイルジャック

tf_mp_wheeljack01

ヒーローアニメに欠かせない博士キャラのホイルジャック。彼はがに股歩きで自称が「吾輩」の個性的なキャラクターでした。かのダイノボットを作り出した天才技術者は、一方で戦闘にも積極的に参加。それが災いしたか、「トランスフォーマー ザ ムービー」にて力尽き、表舞台を去ります。しかしその扱いはというと、亡骸がチラッと映るだけという寂しいものでした。そもそも、ホイルジャックは最初のアニメシリーズ第一話で最初に登場したサイバトロン戦士。その後も数々の活躍を見せた主要キャラだっただけに、その最期の扱いには動揺を覚えた記憶があります。実写映画の「トランスフォーマー ダークサイドムーン」でも同名キャラが登場するわけですが、こちらも命乞い中に酷い殺され方をされるという結果になってしまって、かつての陽気なキャラクター描写とは反対に、どこまでも救われない印象があります。

かけ離れた玩具。

トランスフォーマー MP-20 ホイルジャック

玩具という面でも、恵まれなかったかもしれません。トランスフォーマーの玩具展開において初期に発売されたそれは、人型ロボットというにはちょっとアンバランスな体型をしていました。腰にあたる部分がなく、また腕が膝ぐらいまでの長さになっていて、アニメの姿とはかけ離れたビジュアル。正直なところ、当時の僕もとてもカッコいいとは思えず、欲しいと思うことすらなかったと記憶しています。アイアンハイドやラチェットの例もありますが、なぜ玩具の出来がいいとは言えなかったキャラを、ああまでメインの配役に据えてしまったのか……。おかげで僕ら当時の子供達はアニメと玩具のあまりの違いに戸惑うばかりだったわけですが、こればかりは今でもよくわからないままです。
ただ、ホイルジャックというのは人気キャラクターですから、その後もいくつかのアニメシリーズで同名のキャラクターが登場し、その都度商品化されていったようです。その頃は僕も玩具から離れていた時代だったのでリアルタイムでは知らなかったんですが、当然、その作品ごとに応じたアレンジがなされ、僕が知ってる「あのホイルジャック」は長らく立体化されないままでした。

ついにあのホイルジャックが。

トランスフォーマー MP-20 ホイルジャック

そしてついに、マスターピースでホイルジャックが登場するということになりました。これは正直なところ、あのアニメのホイルジャックの初の商品化と言っても差し支えないんじゃないかと思います。僕らが子供の頃は、アニメの姿と玩具が違うというのは当たり前でした。しかし、それにしたって違い過ぎたホイルジャック。30年の時を経て、あのアニメでの親近感あふれるキャラクター・ホイルジャックがこの手の中にやってきました。おっさんになったからこそ実ることもあるんだなぁと感慨深い。よく言う、「小さい頃の自分に教えてあげたい」、その心境です。

出来もまた、素晴らしい。最初の玩具であれだけ無理があったロボットモードを、破たんなく実現しています。それでいて、各部がかっちりとした出来で、変形に危なっかしいところがない。大きめのパーツを小気味よく動かせる、いじっていて楽しい変形トイにもなっています。ここら辺、これまでのカーロボット勢と比べても、一番安定感のある造りなんじゃないでしょうか。

よく見ればロボットとして普通にカッコいいホイルジャック。そして、ビークルモードのランチアストラトスターボも、シャープで実にカッコいい車です。それでも彼のキャラクターは三枚目。何度も失敗をやらかし、いつの間にか関西弁でしゃべってたりもする憎めないキャラクター。この商品はその辺りの表現も抜かりなく、がに股の再現にも力を入れているあたりが何とも頼もしい。

ちょっとだけ気になるといえば、今回はミラーが余剰パーツになっている(付けっぱなしは違和感がある)ことと、個人的に顔が少し小さ過ぎるかな……とも思えること。ただ、そんなのは些末なことです。

まさにホイルジャックの決定版。ホイルジャックというキャラクターが浮かばれる、そんな逸品だと思います。

広告


LINEで送る
Pocket

お読みいただき、ありがとうございました。
共感いただけましたら、以下のボタンをポンポンポンッとクリックお願いします!

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です