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トランスフォーマー MP-27 アイアンハイド

トランスフォーマー MP-27 アイアンハイド

マスターピースシリーズがアニメ基準で再スタートしたとき、ファンの多くが「アイアンハイド」のリリースを望んだことでしょう。アイアンハイドは、アニメでコンボイ司令官に次ぐ副官的なポジションを務めながら、玩具が一般販売されなかった不遇のキャラクターでした。
そう、手に入りにくいながらも、アニメ放送当時にアイアンハイドを名乗る玩具はあったんです。ただ、商品化の経緯からアニメの姿とは似ても似つかないデザインとなっていました。それなのに、「チェリーバネットからトランスフォームする、アニメに出ていたあのアイアンハイド」が商品化される機会は、放送から30年近く経っても訪れないまま……。
そしてついに、アニメでの姿を商品化することをテーマとしたマスターピースシリーズにアイアンハイドがラインナップされました。ビークル形態は日産自動車のライセンスも受けて、いよいよ本物のアイアンハイドが手に入る……はずでした。

余計なモノがついている。

トランスフォーマー MP-27 アイアンハイド

商品写真が世に出たとき、ファンからは賛否両論の声があがりました。デザインの良し悪しやアニメ版と似ているかどうかは、正直なところ感じ方に個人差があると思います。ただ、共通して批判の的になったのは腰の両側についている赤いサイドパネルでした。こんなパーツはアニメ版のアイアンハイドに存在しません。それがカッコいいならまだしも、意匠として人体の一部にも装甲の一部にも見えないかたちで、所在なさげに放置されているように見えます。
これまで、モールドやあしらいの有無などディテールが違うということは多々ありました。アニメそのままを立体化してしまうとのっぺりしてしまいますし、ビークル形態がリアルに見えません。だからファンも、なにもアニメ版を忠実に再現しろと言ってるわけじゃないんです。ただ、シルエット自体が違っているものを、トランスフォーマーの最高峰ブランドで出すのはどうなの、という意見は当然ありました。
それは僕個人としても同じ思いでした。ただ、マスターピースの開発者ともなれば、ファンからそういう意見が出るのも当然分かっておられるだろうと思うんです。それでもああせざるを得なかったのは、きっと何か理由があるんだろうと。コストか、設計上の強度の問題か、それは分かりません。今後、どこかで言及があればいいんですけどね。
ともあれ、こうなったからには、実物が手元に届くまで祈るばかりでした。腰のパーツどうこうが気にならなくなるくらい、他に魅力を持った商品であることを。

祈りは通じた!手の中でアイアンハイドが吠える。

トランスフォーマー MP-27 アイアンハイド

どんなものでもそうなんですけど、写真と実物の印象が違うということはあります。実物の質感や重量感は写真で伝わりませんし、2次元のものと立体のものでは見え方が違うことすらあります。だから試作の商品が自分のイメージと多少違っても、可能であればとりあえず手に取ってみたいと思うんですね。

結論から言うと、アイアンハイドは当たりでした。コイツは触ると楽しいです!

いじってみて最初に思ったのは、変形が楽しい、ということ。ビークルの後部がせりあがって上半身になり、下半分が下半身になる。ビークルの外装をパタパタと折り畳んでいくと、いつの間にやらアイアンハイドの形が見えてくるという変形過程は、トランスフォーマーの醍醐味を感じられるものでした。
プロポーションのバランスもファンの好みが分かれる箇所でしたが、手に取って見ると個人的には気になりません。それどころか、上半身がマッシブで中央部分がスリム、ひざから下がガッチリとしたスタイルは、喧嘩っ早いアイアンハイドのイメージにピッタリくるものでした。大きさはガンプラでいうところのMG(マスターグレード)とほぼ同じ感覚。少し大きめだけれど、手に余るというほどでもなく、大人の手にしっかりとしたボリュームが伝わってくるちょうどいいサイズです。
可動範囲はそこまで広いわけではないですが、重量バランスと設置性がいいので結構ポーズが決まります。表情パーツの差し替えも簡単なので、ポーズ変更のストレスが少ない。おかげで写真撮影がずいぶん楽でした。そうして色んなポーズを眺めていると、速水奨さん(アニメでの声優)の声が頭の中で聞こえてくる瞬間があって、目の前でアニメのシーンが再現されます。そうなるともう、腰のサイドパーツは気にならなくなりました。

マスターピースのアイアンハイドは確かに色々と問題点を抱えています。ただ、だからと言ってスルーしてしまうにはあまりに惜しい。問題点を補って余りある魅力が、手に取ったときにたっぷりと伝わってくるはず。これでもう、4月に発売予定のラチェットも安心です。

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