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トランスフォーマー MP-29 レーザーウェーブ

トランスフォーマー MP-29 レーザーウェーブ

デストロンの3参謀の内の一人、防衛参謀の肩書を持つのがこのレーザーウェーブ。実写映画の「ダークサイドムーン」にも登場した主要キャラクターですが、印象が薄いのも正直なところ。それもそのはず、彼はメガトロンからトランスフォーマーの故郷「セイバートロン星」の制圧を任され、それを忠実に務めていた優秀な部下でした。メガトロンたちが地球に不時着し、復活するまでは実に400万年。その間もこの「部下の鑑」は、エネルギーの枯渇に苦しみながらも、必死にその職務を全うしていたのでした。しかしながら、地球歴2005年のユニクロン戦争以降、レーザーウェーブは姿を見せなくなります。Wikipediaを読めば、「トランスフォーマー・ザ・ムービー」の脚本上では、ユニクロン襲撃時に戦死したのだとか……。セイバートロン星を守り切れなかった悔しさはあったでしょうが、彼は「2010」での粗暴なガルバトロンに間違いなく失望したことでしょうから、かえってよかったのかもしれませんね……。

旧製品を継承しつつも。

トランスフォーマー MP-29 レーザーウェーブ

などと、変に感傷的になってしまいましたが、そんな忠義に厚いが印象の薄い彼が、このタイミングでマスターピースになったのには驚きました。日本では、3参謀の残りの二人、「スタースクリーム」と「サウンドウェーブ」の名前を覚えている人はいても、レーザーウェーブとなるとそうはいません。ただ、アメリカや中国では事情が違うようで、今回のマスタピースでの商品化も、そういった世界事情を反映した結果とのこと(「トランスフォーマージェネレーション2015」)。今後は日本でマイナーなイメージのあるキャラクターにも陽が当たることはありそうで、今のところ、マスターピースシリーズのさらなる発展がおおいに期待できそうです。

と、レーザーウェーブの話から逸れました。
元々レーザーウェーブは、トイコーというメーカーの「アストロマグナム」という玩具をお化粧直しして出したものです。そのため最初からSFっぽいデザインになっており、だからこそG1では地球で活躍できないことが宿命づけられていました。一方で、あくまでも架空の銃であるため、メガトロンのように大きさに制約がなく、マスターピースとしての商品化がしやすかったという面もあるでしょう。いつまで経ってもVer.2が出てこないメガトロンのことを思えば、人生って何が幸いするか分からないものですね。
ちなみに、「アストロマグナム」時代には今回のように光だけではなく、音が出るギミックもあったとのこと。メガトロンが戦車にトランスフォームしたり、マスターピースのVer.2として出てこないのには、「アメリカの玩具規制(実銃っぽい玩具を作っちゃいけないルール)」が影響しているとも噂されていますが、音が出なくなったのはそれと関係あったりするんでしょうか? いや、単純にコストの問題かもしれませんが、いずれにせよ個人的には家族に白い目で見られるので音は要りません……。

出来はいいのに、余計な心配。

トランスフォーマー MP-29 レーザーウェーブ

元の「アストロマグナム」は変形機構が単純ということもあって、当時としてはロボットのスタイルも悪くありませんでした。今回のマスターピースはそこから当然ブラッシュアップされていて、SFガンモードもロボットモードも現代的なスタイリングにされています。旧製品の難点であった脚の細さはガンモードの後部で補い、脚としての可動もちゃんとクリア。しかもこの箇所の変形機構がアクロバティックで楽しく、マスターピース版の「見どころ」と言えるでしょう。ブラッシュアップと言えば、かつては余剰パーツだった銃口部分を変形機構の中に取り込む工夫や、トリガーや脇の内側をシャッターで隠す処理など、「元が単純な変形だから……」なんて言わせないとばかりの細かな配慮が嬉しいです。

あと、この製品で目立つのは、「アニメ版」と「旧製品(アストロマグナム)」のどちらも実現しようとする姿勢。最終的な判断はユーザーの好みに任せることにして、腕の向きや手の付属パーツなど、どちらのスタイルも選べるようになっています。

ただまぁ、エンブレムはねぇ……。

アニメ登場の簡略化されたバージョンも選べるよ、ということで、デストロンのエンブレムが一切合切シールになっています。とはいえ、あの作画が崩れたアニメにあって、簡略化されたようなエンブレムは文字通り作業を簡略化するためのものだったんでしょうし、他のマスターピースのシリーズと並べると統一感がないんじゃないかと……。コストとの兼ね合いでエンブレムを塗装するのが難しく、やむなくシールにするために理由を付けたのかな、などという穿った見方をしてしまいます。どうせシールにするなら、せめてもう少し精度を高めて、今回のように貼るべき場所からはみ出すようなものにはしないでほしかったですね。不器用なもので、シールの類は苦手なんですよ……。自ら高額商品を台無しにすることはしたくないので、シールは今後やめてもらいたいのが正直なところです。

ネット上では塗装箇所の少なさと成形色が淡いという指摘、あとそれにしたって価格が高すぎるという意見なども見られました。それに音が出ないとかエンブレムがシールになったとか、色々とコストに関して考えさせられる製品でもあると思います。それもこれもマイナーキャラゆえか……。出来はいいのに、後に残る余韻が少し残念なマスターピースでした。

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