6年越しの再登場。

マスターピースとしてのスタースクリームは、これが二度目の登場となります。最初の登場はMP-3という早いナンバリングでした。メガトロンに先んじての登場は、スタースクリーム本人にとっても満足でしょう。ただ、当時のマスターピースはコレクションアイテムの側面をあまり意識しておらず、個々の商品にそれぞれのテーマを設けて高品質のモノづくりを目指すようなブランドでした。マクロスシリーズで有名な河森正治氏を監修に招いたMP-3は、ビークル形態の「F-15」としての形を突き詰める方向性となり、結果としてはロボット形態がアニメでの姿と異なるものになったのでした。
河森氏としては満足のいく商品だったことでしょう。とはいえ、それが多くのファンの求めていたものだったのかどうかは分かりません。誰かがリベンジを望んでいたのか、あるいは単純にコストの問題だったのか、MP-11スタースクリームは、6年ぶりの登場でありながらMP-3をリニューアルしてアニメでの姿を再現するというコンセプトの商品になったのでした。
そういった経緯でありながら、MP-10のコンボイやMP-13のサウンドウェーブと並べてもサイズに違和感はありません。心持ち小さいかな、という気はしますが、大きさの概念がフリーダムなアニメの作画事情を思い出せば、これくらいのサイズ差は個人的に全く気にならないレベルです。見た目もアニメのスタースクリームを忠実に再現できていると思いますし、6年前の商品を部分回収したことのハンデは感じません。このスタースクリームをベースに、ジェットロン部隊が充実していくのを願うばかりです。

妄想が具現化したスタースクリーム。

そんなわけで、華々しくも新たに王冠とマントが与えられ、役職も本来の航空参謀ではなく「新破壊大帝」と掲げての戦列復帰となったスタースクリーム。そうこれは、「トランスフォーマー・ザ・ムービー」での束の間の栄華を再現したものです。上司であるメガトロンはいまだリニューアルの気配がありませんし、マスターピースのラインナップ上でデストロンの劣勢が続く現状、しばらくは彼に破壊大帝を務めてもらうことにしましょう。

MP-3からの変更点は、アニメ版に合わせた各部の意匠の変更とそれに伴う変形機構の変更、何と言っても分かりやすいのはカラーリングと頭部の変更ですね。頭部については、MP-3にあった表情を変えるギミックがなくなったものの、一層アニメに似た顔つきになりました。これがまた、見る角度によっては引き締まった表情にもニヤリと笑っている表情にも見える、絶妙な造形になっています。
可動範囲は特段不満がないものですが、下半身のクリック関節が固い印象です。正直なところポージングの自由度が下がるので好きじゃないんですが、自らの体重を支えるにはクリック関節が必須なんでしょうか……。一方で緩いのが胴体のロック。触るたびにロックが外れ、胴体が伸びます。これ、地味にストレスになります。触るとカシャン!触るとカシャン! 外れにくいものもあるようなので個体差らしいのですが、どうやらウチはハズレでした。置いておく分には何の問題もないので、カッコいいポーズを決めたら触らずに鑑賞することにします。あるいは、気が向いたら改善方法でも考えることにします。

マスターピースを触っていると童心に帰ることがあるんですが、思えばジェットロンとは縁がありませんでした。幼少のころカタログを見るたび、コクピットが前面にあるのに機種はどうなってるのか、手はどこから出てくるのか不思議でした。大人になってから復刻版を手に入れて解決はしたわけですが、30年も前の玩具ですから実際はすごく単純な構造で、正直ちょっと拍子抜けしたわけです。手なんか余剰パーツだし。
それがマスターピースともなると、妄想の中で見事に完全変形していたスタースクリームを、そのまま立体化してくれる。子供の無邪気な妄想が30年越しに実現するというのは、たかがオモチャではありますが、結構感動できるものなんですよね。マスターピースはそれをたびたび教えてくれる。末永く続いて感動させ続けてほしいと、願わざるを得ません。

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