元祖、ゴジュラスのライバル。

全身これ武器の塊のレッドホーン。各部の火器は可動するし、パイロットは3人も付属。加えて、歩行時には上あごが上下に動き、ビーム砲が旋回するという贅沢さ。これにはコストパフォーマンスを重視していた少年時代の僕も心を鷲掴みにされました。ただ、当時買ってもらう機会はなく、初めて手にしたのは復活後のことになります。
当初は共和国軍のゴジュラスに対抗する唯一の存在だった、帝国屈指の重武装ZOIDS。当時の形式番号は「EPZ-001」で、帝国初の大型ZOIDSでした。大型といっても、後に出てくるアイアンコングやウルトラザウルスに比べればずっと小さい……、いや、ゴジュラスと比べても小さいわけです。それでも、骨組みむき出しのゴジュラスに対し、装甲と武装で身を固めたレッドホーンは充分にライバル足りえるように見えました。
99年の復活の際にも帝国軍唯一の大型ZOIDSとして第一弾のラインナップに加わるものの、共和国軍の方にはゴジュラスに加えてシールドライガーまでラインナップされていました。往年のファンにとっては、ゴジュラスの向こうを張るレッドホーンという図式が隠れてしまったのが少し残念でしたね。まぁ、シールドライガーは新時代の主役だったので仕方ないのですが……。

最初にして最高の傑作機。

「動く要塞」という別名は、なにも武装が多いということだけを言っているのではありません。
レッドホーンのモデルはスティラコサウルスという恐竜で、頭部を除いてはとくに戦闘的な意匠はありません。とくに背中はステゴサウルスなどと違って非常にのっぺりしていて、ここをどう武装するかによって様々な用途に使えるんじゃないかと想像が膨らみます。ZOIDSとしての回答は、細かな武装を密集させることでした。
敵はゴジュラス。そして、帝国軍の大型ZOIDSはまだレッドホーンだけ。その中でこの機体には万能であることが求められたのでしょう。小さいZOIDSは小さいなりの性能しか持っておらず、いくらか集まったところで敵の大型ZOIDSには勝てない。大型ZOIDSでできることの幅は広がるが、手元にはとりあえずレッドホーンしかない。索敵もできるし、拠点制圧もできるし、場合によってはゴジュラスとも戦える。それがレッドホーンに求められた要件でした。そしてそれを見事に実現して見せた傑作機であったことは、その後数十年に渡って主力であり続けたことからも明らかです。

すべての状況に対応するため、山のように盛り上がった背中の上にありとあらゆる機能と武装を密集させた万能機。それは遠目からシルエットを見れば、小高い丘に立つ基地そのもの。「動く要塞」という異名は何の誇張でもないということに、改めて帝国軍の当時の厳しい状況を思い知るのでした。

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